研究活動のご紹介

研究の概略

私は、地域社会学を専攻し、ローカルレベルの社会集団の形成・変容に着目して、地域社会の成り立ちや変動について研究しています。近年の主な関心は、ローカルレベルの社会集団の形成・変容に影響を与える中間支援組織の活動や成り立ちです。

これまで国内の中間支援組織の研究は、もっぱら、2000年以降に地方分権とともに推進された協働政策の一環で各自治体に設立されてきた「NPO支援センター」を対象としてきました。私は、そのような〈様々な分野で活動する団体〉を対象に〈様々な内容の中間支援〉を行う団体を「一般型中間支援組織」と呼び、〈様々な分野で活動する団体〉を対象に〈特定の内容の中間支援〉を行う団体を「機能特定型中間支援組織」(ボランティアセンター、財団ほか)、〈特定の活動分野〉を対象に〈様々な内容〉の中間支援を行う団体を「領域特定型中間支援組織」として区別し、主に最後のタイプに着目して研究を進めています。

「領域特定型中間支援組織」は、「一般型中間支援組織」と比べて、広域的な傾向が強く、地域外から(ナショナルレベル、グローバルレベルから)ローカルの集団形成・影響を与えるものです。これは、「領域特定的であること」、「地域外の社会的な動き」、「介護・福祉の専門機関ではない」という点で、従来のNPO研究、地域社会学、社会福祉学などの周辺におかれているテーマといえます。

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近年の研究課題

〔学術的研究〕
  • サード・セクターの基盤変容と中間支援組織による再カテゴリー化に関する実証的研究(科研費・基盤研究(C)2019年度~2022年度、研究代表者)
  • 子ども食堂が切り開く新たなソシアビリテの可能性(科研費・挑戦的研究(開拓)研究分担者。研究代表:成 元哲(中京大学現代社会学部教授))
  • 千葉エリアにおける有機農業運動の形成と展開に関する社会学的考察
    (科研費・基盤研究(B)2017年度~2020年度、研究分担者。研究代表:米村千代(千葉大学人文科学研究院教授))
  • ローカルにおける非営利セクターの構築過程と領域特定型中間支援組織の役割(科研費・基盤研究(C)2015年度~2017年度、研究代表者)
〔政策や活動に関わる研究〕
  • 「基礎自治体や中間支援組織等による住民主体の活動を促進するための手法に関する調査研究事業」(令和元年度 厚生労働省老人保健事業推進費等補助金 老人保健健康増進等事業 、研究委員・作業委員)(2020年3月に『生活支援コーディネーターが住民のやる気を支える支援の手引き』を発行しました。リンクは(一社)全国食支援活動協力会のHPからのダウンロードとなります)
  • 地域住民の社会参加活動等を基盤とした互助促進の手法に関する調査研究事業(平成 30 年度 厚生労働省老人保健事業推進費等補助金 老人保健健康増進等事業 、研究委員・作業委員)
  • 「生活支援サービス」の創出に向けた市民活動・社会起業と学生とのコーディネートの仕組みづくりに向けた調査研究事業(平成27~29年度 千葉大学COC地域志向教育研究経費事業、申請代表)
  • 生涯現役社会の構築に向けた、高齢者の社会参加や健康生きがいづくりのあり方に関する調査研究事業(平成28年度 厚生労働省老人保健事業推進費等補助事業、作業委員)
  • ローカルのサード・セクターにおける学生の参加・就労に関する調査研究
    (千葉大学大学院人文社会科学研究科 研究プロジェクト(2017年度)、研究代表者)

近年の研究業績など

〔論文〕
  • 清水洋行「フードシステムにおける市民参加型食事サービスの特性」,日本フードシステム学会監修、斎藤修・高城孝助編『医福食農の連携とフードシステム革新』農林統計出版,pp.133-164,2018年3月
  • SHIMIZU Hiroyuki, “Formalization of Citizens Activities and Local Governance Actualizing their Hybridity.”Japan Association of Regional and Community Studies (地域社会学会英文ホームページ),2016年5月
  • 清水洋行「領域特定型中間支援組織研究の展開と射程―地域における生活支援サービスの創出をめぐって―」,米村千代編『流動化する社会と紐帯』(人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書)千葉大学大学院人文社会科学研究科発行,pp.167-178,2016年2月
  • 清水洋行「イギリスの「大きな社会」下におけるサード・セクター組織の多岐的対応―ロンドンのインナーエリアと郊外エリアの事例から―」,日本地方自治学会編『基礎自治体と地方自治』(地方自治叢書27)敬文堂,pp.147-173,2015年10月
  • 清水洋行「サード・セクターの領域特定的な展開と「コミュニティ」」,清水洋行編『コミュニティと境界』(人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書 第288集)千葉大学大学院人文社会科学研究科発行,pp.73-86,2015年2月
〔報告書〕
  • (編著)清水洋行編『ローカルのサードセクターにおける学生の参加・就労に関する調査研究』(人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書)千葉大学大学院人文社会科学研究科発行,2017年2月
  • (共著)認定特定非営利活動法人 市民福祉団体全国協議会編集・発行『市民参加による生活支援サービスの創出・推進に向けた、協議体形成に質する中間支援組織の活用に関する調査研究事業報告書(平成27年度老人保健事業推進費等補助金(老人保健健康増進等事業分))』2016年3月
  • (共著)認定特定非営利活動法人 市民福祉団体全国協議会編集・発行『地域における住民参加型生活支援サービスの創出および重層的な提供を促進する中間支援組織の強化・普及に関する調査研究事業報告書(平成26年度老人保健事業推進費等補助金(老人保健健康増進等事業分))』2015年3月
  • (共著)認定特定非営利活動法人 市民福祉団体全国協議会編集・発行『市民参加による生活支援サービスを活用した地域包括ケアを推進する体制の整備に関する調査研究事業報告書(平成25年度老人保健事業推進費等補助金(老人保健健康増進等事業分))』2014年3月
  • (共著)全国老人給食協力会編集・発行『元気高齢者による食事サービス活動促進事業「助け・助けられる」地域づくりにむけて(独立行政法人福祉医療機構社会福祉振興助成事業)』2011年3月
〔その他〕
  • 伊藤雅一・七星純子・清水洋行『2015年度 千葉市のNPOにおける学生の参加状況に関する調査 単純集計版』千葉大学文学部清水洋行研究室,2016年9月
  • (共著)風の子シュワッチ開設10周年記念事業実行委員会編集・発行『いくぜ ぼくらのシュワッチ!』2015年7月
  • 清水洋行「市民参加による生活支援サービスを推進するために」,全国社会福祉協議会編集・発行『月刊福祉』,pp.54-55,2014年10月
  • 清水洋行「英国「大きな社会」政策のもとで進むボランタリーセクターの“社会企業化”(シリーズ社会企業家23)」,『日本NPO学会ニューズレター』,Vol.15 No.1, pp.14-15,2013年6月

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